2016年2月29日月曜日

年度末

サムズバイクは2月末日が決算日です。今年はうるう年なので本日2/29が決算日です。

25、26日とやっつけですが準備し、本日まで3日間限りの決算セールをさせてもらいました!この足元の悪い中、悪天候にもメゲずに足を運んで頂いたお客様に心から感謝します。

さて最終日の今日は朝から大雪に見舞われ、雪かきでぐったり...からの開店です!雨とみぞれ混じりの吹雪で雪もドッシリと重く2月の雪とは思えません。
一汗かいて、スッキリ着替えて「いらっしゃいませ!」です。

でも私の髪は 湿気でポヤポヤです。帽子を被って誤魔化しました。(・・;)

サムズの常連H山氏の奥さんのバイクです。本格的なピストから快適な街乗りバイクにリメイクしたいという事で本日持ち込まれました。

まずは固定ギアを外し、フリーに交換。

チェーンホイールも少し大きめのモノに交換。もうスキッドはやらないのでペダルからトークリップとストラップは排除しました。チェーンも長さを合わせて快適仕様その1完了。

おっと、ハンドルは幅の狭いヤル気マンマンバーから、プロムナード系に変更。いくら幅広ハンドルが流行ってるからとはいえ女性には幅広過ぎるということで、左右1.5cmづつカットしました。しかも買い物カゴも付けたいということで家庭臭まで漂ってきました。(笑)

それに合わせてブレーキレバーとグリップも交換し、短すぎるブレーキワイヤーも前後共に引き直し完璧です。

ハンドルが低くタイヤとのクリアランスが少ないので、浅めで大きめのカゴをチョイス。いい感じに装着できました。

奥様にも喜んでもらえ、今年度を〆るにふさわしい楽しい作業でした!

この夫妻は3月中旬に転勤になり 少しさびしいのですが、この自転車が新しい土地で日常的に活躍してくれる事を想像すると嬉しくなります。

H山夫妻 お元気でーーーーー!!




からの 雪かき...orz

サムズバイク閉店後、room36の雪かきに来ました。湿った重い雪が気温が下がった事により固くなり、泣きそうです。

店の正面は除雪した雪が高く積まれているので、斜めに入れるしかない状況です。しばらくはroom36前の2台分の駐車スペースは一台になってしまいます。room36に来られるお客様は事前にご一報頂ければ 私のクルマを移動して正面を空けておきます。

さて明日から新年度ですが ますます精進してみなさんのために努力して行こうと決意しております!今年度もどうぞよろしくお願いします。

2016年2月27日土曜日

納車日和

今日は久しぶりにスッキリ晴れた札幌です!
今日はいつもお世話になてる山G様の納車です。絶好の納車日和です!

撮影してるトコも。

ディングル仕様のアイスクリームトラッカー!!フロントもリアも2枚ギアです。

色使いのセンスが光ってます!

リアハブとリムの組み合わせもGoo!

山G様は他にもSurlyを複数台所有しておりますが、どれも個性的でとてもかっこ良く仕上がったマシンばかりをお持ちです!

また背が高いので、サドルの位置も高くとてもスタイリッシュで羨ましいです。

私も若い頃は身長も高く足も長かったのですが、昭和の流行りに合わせて脚を短くカットしてしまい後悔しております...


誰も聞いてませんねm(__)m

2016年2月26日金曜日

爆弾

昨日紹介したオデッセイのステアリングダンパー。カッコよかったなーなんて思ってたら、いろいろ思い出してしまいました。
Odesseyというメーカーは 現在も革新的なBMXパーツをリリースし続けてる素晴らしいブランドです。BMXのパーツに特化したリーダー的なブランドといっても過言ではありません。

そして90年代中頃までは積極的にMTB用のパーツもリリースしてました。しかも 独創的なパーツばかりです。

もちろんペダルやクランク、ステム、グリップなどをMTBに使ったり流用する事は可能ですが、生粋なMTB用のパーツもリリースしてました。

その中でもとても印象的なのは、昨日紹介したステアリングダンパーですが、その後発売したコレもカナリきてます。

カンティーブレーキのブレーキパワーをより強力にするステムです!
この距離だとわからないのですが、滑車の部分にカラクリがありました。
カンティーブレーキ用のブレーキレバーをVブレーキに対応させるパーツが後に発売になりましたが、発想は全く同じです。


これはカンティーブレーキのアーチワイヤーを革新的なパーツで代用!!

確かにダイレクト感は増し、見た目もカッコいいのですが売れ行きはイマイチでした。

その他蛍光色のストレートバー、ヘッドセットなども出してましたが、パッタリとMTB用のパーツからは足を洗ってしまった様です。

是非是非 マウンテンバイク用のパーツをまたリリースして欲しいブランドです!Odesseyさま!元気の無いMTB業界に爆弾を落としてください!!(爆)

2016年2月25日木曜日

ステアリング ダンパー

自転車用のステアリングダンパーは私の知る限りBMXパーツメーカーの老舗odessey が'88に製品化したのが最初だと思います。(画像は一部無断転用ですm(__)m)
MTBアクションの広告などで良く見かけ、当時BMX RIOにも入荷し何台か取り付けた覚えがあります。

高品位で気分が盛り上がるパーツでした。私も欲しかったのですが当時貧乏で買えませんでした。
まだリジッドフォークの時代でしたから、荒れ地のダウンヒルの時に前輪からの様々な入力に対してハンドリングが安定して羨ましかったです。またジャンプの着地時の安定感も絶大でした。

ステアリングダンパーと言えば、ピロボールの付いたこのOdesseyの形状が典型的でしたが、最近はヘッドセットの下にストッパーを挟み込んで、ステムのトップキャップと連結させる方式が多いようです。
これはHopesというメーカーのものです。とてもシンプルでスタイリッシュに装着できます。

'90年代後半頃からサムズバイクに売れ残ってるステアリングダンパーを実際に取り付けてみます。
Stable Tec 製の DAMPENATORというパーツです。ダウンヒル全盛期の商品です!
わかりやすい取り説と図解がうれしいです。
ヘッドセットの上側はこのパーツが受け持ってます。
説明書を良く見て取り付けます。

下側のヘッドパーツは、下だけで販売していたプリモのゴリラ(シールドベアリング)をインストールしました。
このヘッドパーツはとても丈夫で まだサムズバイクに白とメッキの在庫があります。過激過ぎるライディングでヘッドセットの消耗の激しいライダーにオススメです。

そしていよいよダンパネーターを取り付けます。
高品位なアルミ製でベアリングのカップ部分は鋼鉄製です。

ベアリングを入れ 玉押しまでセット。

ストッパーを取り付け この上に本体を乗せます。

本体裏側。

ストッパーにビニールチューブを被せ、ダンパネーターを装着。

最後にダストシール(下側にOリングあり)をセットして完了。

この製品はヘッドセットの上ワンに全てを詰め込んだ構造です。なかなかの優れものです。
この上にステムを通常通りセットすればOKです。

セットしたマシンは、けっして過激に乗る訳ではなくチョッパースタイルの自転車です。ハンドリングの不安定さを抑える為に装着しました。

まだ全貌を見せられる状態ではないので完成したら紹介したいと思います。


2016年2月21日日曜日

重力

重力を英語でgravityと言うのですが、80年代中頃にグラビティ バイクというマシンを使ったダウンヒルが流行りました。Gravity BikeでYouTubeなどで検索すると、現在も愛好者が意外と多く様々な映像がアップされてます!

今回私の組んだGravity Bikeです!

私も遂にボケてしまい、フレームの上下を間違えてしまいました...orz




コラァ〜今 信じた方いませんか?サスガにそこまではボケてませんよー!(笑)

コレは80年代当時の典型的なスタイルです。フレームを逆さまにするのは、フォークを寝かせ、ホイールベースを稼ぎ、低いフォルムにするためです!

近年の映像を見ると、フレームは正立なのが主流かもしれません。またホイールサイズは26インチ、24インチと様々です。またそれ用にワンオフでフレームを製作したもの、フルカウルの本気モノまで様々です。

私は20インチホイールのBMXを使った伝統的な手法のマシンの製作にチャレンジしました。理由はフロントフォークの寝具合に拘ってるからです。

組み立て時は、このように自立させるためスタンド代わりに鉄ドロップをカットして取り付けました!

今後 安定させるためのオモリを付けたり、ポジションを見直したりしなければならないので まだ完成形ではありませんが、取り敢えず形になったので紹介させてもらいます。

そもそもグラビティバイクとは、重力を利用して坂を下る目的のために製作されたバイクです。駆動装置は基本的に排除し、空気抵抗を減らすために 低いポジションで乗るという おバカなバイクです。

先日紹介したスピナーホイールとハッチのフレームを組み合わせた時に思いつき このバイクを製作するキッカケになりました。

もちろん前後にブレーキ装着しました。フロントブレーキはACSのBOA。このタイプでは圧倒的に効きが良いのですが、その分シャフトにかかるストレスが大きいので折れやすいという欠点があります。しかし高速からのブレーキに対応するため、効きを最優先にしました。ブレーキシューもクールストップでガッチリ固めました。

バナナシートはバナナ色に拘る私ですが、89年にハワイで手に入れたモノです。取り付けには色々苦労しましたが、今後もポジション出しで変更する可能性大です。

リアブレーキはプロストップのディスクブレーキを採用。大きなローター板でブレーキングパワーを稼ぎました。
取り付けるにあたり様々な苦労がありましたが、なんとかクリアして装着できました。長い下り坂でも安心です!
ディスクブレーキのステイとシートのステイを一つのクランプで済ませるために、丈夫な鉄製クランプを使用。

ハンドルは、私の年齢も考慮してあまり低いのは避け、まずはストレートなバーからポジションを決めて行こうと思います。このバーはBULLYのストレートシートポストを流用。
 
リアのペグは最小限の大きさに留めました。材質は鉄です。

ステムはDK、前ブレーキレバーはTeck77のポッツ付き。右レバーはシマノです。
ざっと紹介しました。

こういうくだらない 子供じみたマシンの製作に没頭している時間は 楽し過ぎて文章では表現できません。

雪が溶けたらすぐに乗りに出かけたいです。体験希望者いらっしゃれば連絡お待ちしております。

一緒にひどい目に会いましょう!(^_^)v

2016年2月19日金曜日

個人商店

私は1979年から1991年までの12年余りを東京で過ごしました。
最後の3年余りは、修行の身でありながらBMX RIOの店長を務めさせていただき、その後札幌へ帰郷しサムズバイクをオープンしました。

今回の旅は珍しく時間に余裕があったので、自分の所縁の地を訪ねてみる事にしました。

先ずは8年住んでいた街の様子を見に行きました。駅で言えば小田急線の和泉多摩川駅です!

駅は立体的に新築されており昔の面影は全くありません。道も大きく変わり交番も移動し 出た瞬間降りる駅を間違えたかと....(・_・;
しかし駅前商店街は昔のままです。

当時良く行ったラーメン屋は向かえ側に移転しています。

毎日のように行ってたスーパーは変わってないです!懐かしいなぁ〜。

住宅街にあった そば屋はこの駅前商店街に移転してます。
ああ〜食べたいけど お腹が空いてません。ご飯もののメニューも豊富でここの味は大好きでした!今度絶対来ようと心に誓いました。


ここは一番馴染みの店です!八百屋ですが、なんと音楽練習スタジオも併設されてるのです。

学生時代はバンドの練習しに良くこの扉を開けたものです。30年以上前の事ですが 未だにスタジオもやってるようです。すごいなー!

中を覗くと 当時の親父さんがまだ元気でした。全く変わってなくて感動して嬉しくて握手してもらいました。あの頃40代だった親父さんも80近いそうです!

人しか通れない細い路地の奥に私の住んでいた平家の小屋がありました。今はどうなってるんだろう?


えーーーーー!!信じられません!
当時のままの建物です。昭和の古民家です!

もう何年も使われてない様子ですが紛れもない私の住みかだった所です。25年ぶりの再会に驚きと感動!!

もう私がここを訪れることはないかもしれませんが、当時のままの姿を見せてくれて本当にありがとう!!

それにしてもぼろいなぁ〜良く残ってたなぁ〜^ ^

当時 よくマウンテンバイクで遊んだ多摩川の河川敷。昔と全く変わってない爽やかな大空間。 

自転車で何百回も昇り降りした階段。ここから毎日河川敷に登ってました。
BMXリオへの通勤もこの河川敷を利用してました。この階段は当時から全く変わってなくて妙に懐かしく感じました。

多摩川を散歩しながら駅に戻り 次は昔良く遊んだ街 下北沢へ。

駅舎は新築工事中で懐かしい姿はもう見れず仮設のような駅でしたが、外に出ると街の雰囲気は当時と全く変わってません。これぞシモキタ!

しかし一回りしてみると 当時の店は数えるほどしか残ってないのに気づき寂しい気持ちになりました。

雰囲気は変わってないけど、店はほとんど入れ替わってます。

自分が通ってた懐かしいレコード屋、楽器屋、服屋、雑貨屋はもう残ってなくてショックです。行きつけのハンバーグ店、定食屋、お好み焼き屋なども一軒残らず消滅。
せっかく当時の味を懐かしんで食べたいと思いシモキタに来たのに残念でなりません。事情はそれぞれでしょうが 個人商店と言うのは生き残るのが大変なんだなぁ〜と実感。

商店街の雰囲気は昔のままですが、一軒一軒の店が違うので懐かしい気持ちは萎え、渋谷に移動する事にしました。

私が2tトラックの運転手をやってた時代、毎日渋谷だけで80軒以上のお店に配達をしていました。細い路地裏の裏まで知り尽くしてる街です。

もちろん渋谷の方が下北沢よりもっと店や建物が新しくなってるけど、確実に今もやってる馴染みのカレー屋に行きたかったのです!

動揺で手が震えブレたみたいです。金曜日が定休日とはビックリ!orz

もう知らない店には意地でも入りたくないという気持ちになり 昔からあるチャンポン屋に入りました。安定の懐かしい味で満足でした。

大規模チェーン店や今流行りの店は元気そうですが、良心的で特徴のある個人商店がどんどん消えて行き 私にとっては何の魅力も感じない店が、派手な看板を競うように掲げている様子は残念としか言いようがありません。

もちろん私が時代遅れで 捻くれ者なのはわかります。そして新しい流行りに乗った店にも素晴らしい所はたくさんあるのも認めます。でも自分はどうしても頑固オヤジの居る店や個人商店ならではの特徴やクセを持ってる店に惹かれてしまいます。

今の世の中は新しいもの、より安くて新鮮でオシャレで便利で....というようなモノを求め過ぎてるような気がします。

昔行ってた店に久しぶりに行って 相変わらず営業していると とても嬉しく落ち着いた気分になれるのは事実です。

サムズバイクも生き残る為に 色々なチャレンジをしてきました。25年間やってこれたのは、それを見守ってくれたお客様のおかげです。本当に心から感謝しております。

今回の旅で原点回帰とまでは行かないですが、初心貫徹しながらも時代に合わせる さじ加減の難しさを実感しました。



「個人商店に頑張って欲しい!」

と強く感じた旅でした。