2015年11月8日日曜日

軽量化

カーボンのファットバイク用リムの組み立てです。

一本700gを切ります!Surlyのローリングダリルで900g程度なので200gも軽いです。前後ペアで400gの軽量化です。

リムを測定すると外周は±2mm、RDは±3mm程度で精度もまずまず。

イオンカラーのスポークで発色がオシャレな#14プレーンでリム組みの依頼を受けました。やたら軽量化のみに走らず、強度とオシャレも考慮するオーナーさんの意向です!

せっかくダイエットに成功してスタイルは良いのにファッションはダサい...残念ですよね。^ ^

スポーク長は26インチの深胴リムなので24インチ並のRD。スポークレングスも240mm台前半とかなり短いです。
Kowaのスポークカッターで丁寧にカットして行きます。
カットしたスポーク!淡くてステキな色です!スポークに転造という方法でネジ山を切ります。切削ネジよりも転造ネジの方が、引っ張りや破断に対する強度が20パーセント強いと言われてます。スポークネジは、ネジ山が低く径も細いのにかなりの引っ張り強度を要求されるので 例外なくこの方法が用いられます!
転造でネジ山が刻まれスポーク完成!

ハブはサルサのスルーシャフト177mm。リアハブに通します。今回はシマノが推奨するディスクブレーキ対応の組み方を採用。前後共に6レースで組み上げます。

深胴なのでこの道具を使って仮組みをします。
なので深胴リムは仮組み時間が3倍かかります。
仮組みをする時の専用ドライバー。深胴は上のを使います。
外側の穴から差して回します!かなり速く回せるので作業時間短縮に一役かってくれてます。手放せない必需品です。もう25年近く使ってます!
先ずはフロントホイール仮組み。
ハブは同じくサルサ135mmのフロント用。スポークはブルー系です!
リアはピンク系!

間もなく前後共に本組みも完成!とてもいい感じに組み上がりました!

ニップルを締め込んで行っても意外にフニャフニャ感はなく、剛性の高いリムだと感じました。もちろんテンションはソコソコで抑えましたが、ハードに乗るオーナーさんの走りにもついて行けそうです!

もちろんダブルウォール構造なのと、外側のウォールが薄いけど高品位なアルミを使ってるのが安心できます!

ちなみに前輪は画像の状態で
1100g!
後輪は1300g!

今回これの他、軽量なローター板に交換したり諸々合わせると1kg以上の軽量化になりそうです。

1kg軽くなると自転車は別次元にステップアップします。

そして、サドルやステムを軽くするより、足回りを軽くする方がぐっと走りに直接影響します。漕ぎが軽くなり、ハンドリングなどの運動性能が格段に良くなります!
特に高速走行時は遠心力の影響が大きくなってきますので、運動性能の差も膨大になります。

わかってる人は足回りの軽量化からです!M田さん さすがです!

1kg軽くするのにいくらかかったか?なんて野暮な質問はしないでくださいねー!^ ^